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2020/11/19

李賢晙准教授(韓国語担当)が第42回サントリー学芸賞を受賞されました!

 11月16日、公益財団法人サントリー文化財団によって、第42回サントリー学芸賞の受賞者が発表されました。そして、わが言語センターの韓国語担当教員である李賢晙先生が、芸術・文学部門の賞を受賞されたのです!サントリー学芸賞は日本で出版された優秀な学術研究書に対して贈られる代表的な学術賞で、主に若手研究者に贈られるものです。これを受賞することは研究者にとって大変な名誉であり、本学にとってもまさに大きな快挙と言えるでしょう。

 受賞作の『「東洋」を踊る崔承喜(チェ・スンヒ)』(勉誠出版、2019)は、李先生の2015年度の博士学位論文(東京大学大学院・総合文化研究科・超域文化科学専攻)を基に、平成30年度科学研究費助成事業(研究成果公開促進費ー学術図書)の支援を得て出版されたものです。日本の比較文学研究の第一人者で、今回の賞の選考委員でもある沼野充義氏が素晴らしい選評を書いておられるので、一部をご紹介しましょう。

 「崔承喜(1911-69)といっても、いまでは知る人は少なくなったかもしれない。しかし、戦前の日本では帝国日本を代表する朝鮮出身の舞踊家として一世を風靡し、日本語読みされたサイショウキという名前は全国にとどろき渡っただけでなく、世界での公演旅行を通じて国際的にも高く評価された。本書はその崔承喜が日本で活躍した1926年から45年の期間に焦点を当て、膨大な資料を掘り起こしてまとめた労作である。(…)著者、李賢晙氏のとった方法は極めて明確なもので、自伝・小説・同時代の日本の文化人の批評といったテクストから、崔承喜が登場する映画、写真、絵画まで、当時の日本の文化・芸術の世界にほとんど遍在していた崔承喜のイメージを広範囲にわたって分野横断的に調査し、一つ一つ丁寧に分析していくのである。」

 

続きはこちらをご覧ください。

https://www.suntory.co.jp/news/article/13792-3.html#c

 

李先生の受賞は、コロナ禍のせいで暗いニュースの多いこの時期、日本の研究・教育機関の1つとしてのわが言語センターにとって、本当に明るい大ニュースとなりました。

 

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